プラーグが消退した症例

文献上でもIMTの改善は0.02~0.06mmなどかなり控えめので、今回のカンファレンスでも治療でIMTの肥厚が著明に改善されることは滅多にないとの事で以下の様な疑問点が以前からありました。


  1. 動脈硬化の進行した高齢者と中高年のIMTの肥厚は全く別物では?
  2. 進行した高齢者の動脈硬化は非可逆性?(もう元に戻らない)
  3. 中高年のIMTの肥厚は改善されるか?
  4. 治療により改善されるIMTと改善されないIMTはあれば区別出来るのか?

2例ほど著明にプラーグが消退した症例を経験しましたので、エコーの写真を提示します。一例は生活習慣の改善のみでプラーグの消退を認め、もう一例は高血圧、高脂血症で治療中の患者さんです。

症例1

44歳男性;2年前まで血圧が160/100あったが減塩と体重減少のみで現在は高血圧は治癒しました。

頸部エコー(横断像)

左:初回エコー時   右:治療1年後

IMT退縮

横断像(輪切り);頸動脈の最大肥厚部が3.4mmから2.0mm(−1.4 mm)に、生活習慣の改善のみで1年で約40%退縮しています。

 

症例2

46歳男性、高血圧、高脂血症で通院加療中、頸部エコーで頚動脈の狭窄を認め、ロバスタチン(クレストール)5mgを1年間投与。

頸部エコー(横断像)

上:初回エコー時   下:1年後

IMT退縮

頸動脈の輪切り(横断像);最大IMTが3.2mmから1.9mm(−1.3 mm)に、プラーグが40%退縮しています


頸部エコー(縦斬り)・・・上記と同症例 

上:初回エコー時   下:治療後1年後

IMT退縮

縦斬りのエコー像でもIMTの肥厚は3.2mmから1.5mmと1年で半分以下になっています、動脈硬化の進んでいない症例では生活習慣や投薬でIMTの肥厚はかなり改善できる印象を持ちます。

 


【IMTカンファレンス】目次
  1. IMTカンファレンス・その1
  2. IMTカンファレンス・その2
  3. IMTカンファレンス・その3
  4. IMT肥厚が消退した症例
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