レーザーによるイボ治療

はじめにcss

 イボの治療において一回の治療での完治率はサージトロンに比べて明らかに劣りますが、術後の疼痛と管理の煩雑さは大幅に軽減されます。

色素レーザー 疣贅経過
Vbeamの場合は治療部位はかさぶた・凝血塊様のになります、浸出液がでないのでサージトロンに比べて痛みが少なく、術後管理が楽です。

レーザーによるイボ治療

尋常性疣贅(ウイルス性イボ)の肥厚した角質の下に豊富な血流があります。イボはこの血管から酸素と栄養を受け取って成長します、レーザーはこの血管を焼き切ることでイボ死滅させます。

以前はロングパルスヤグレーザーを使用していましたが新しく導入したVbeam(パルスダイレーザー・色素レーザー)の方が治療成績が安定しているため28年11月以降はウイルス性疣贅のレーザー治療はVbeam(パルスダイレーザー・色素レーザー)で行います。

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角質を除去したあとのイボです、イクラの様な構造物があり血行が豊富です、ここを焼き切る事でイボを治療できます。

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ヘモグロビン(赤血球の赤)に吸光度と波長の関係

血管を破壊するためには血管内の赤血球をターゲットにします、下の図では赤い曲線がそれにあたり、吸光度が高いほど(縦軸)反応がよく、血管の破壊に適しています。

ヘモグロビンと吸光度
血管を破壊するには照射時間が長いロングパルスで、赤に反応するレーザーを使用します

イボの治療に使用できるレーザーは以下の三種類になります。

  • 532nmのKTPレーザー
  • 585nmのパルスダイレーザー(色素レーザー)
  • 1064nmのヤグレーザー
赤に対する反応はパルスダイレーザーが一番良いのですが血管の太さや深さによりヤグレーザーの方が治療に適している場合があります。

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パルスダイレーザー vs ヤグレーザー

両方共赤アザの治療に使用されるレーザーです、星の原クリニックではヤグレーザーを使用していました、28年9月パルスダイレーザーの導入により

Vbeam VS YAG

 

イボ治療の比較
イボ治療のレーザー治療においてパルスダイレーザーとヤグレーザーの比較が多数ありますが、照射の設定や、前処置の有無、照射範囲等により治療成績が大幅に異なります。全体的にはヤグレーザーの方が治療成績がやや良いのですが、痛みと合併症はパルスダイレーザーの方が軽度です。

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術前・術後のながれ
  • レーザー照射前に角質を除去する必要があります(大変手間暇がかかります)。
  • 場所により角質除去前に局所麻酔を使用いたします。
  • 小さいイボの場合は周囲皮膚をテープで保護します。
  • レーザーを2〜3回照射します。
  • 照射部位をテープで保護します。
  • 2〜3週間後に診察させていただきます、取り残しが明らかな場合は最照射します。
レーザー照射前の角質を除去する前処置が治療成績に大変大きな影響を与えます、角質をギリギリまで切除するのは大変な労力と時間が必要です、その為施術代金はサージトロンに比べて高くなります。

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症例写真

4年前に発症した左足底部のウイルス性疣贅です、液体窒素治療を30回、炭酸ガスレーザー治療を1回実施しましたが改善しないとのことで来院為さりました。

初回手術(サージトンによる)
難治 再発左足底部イボ
サージトロンの術後やや治りが悪かったのですが2ヶ月でほぼ完治となりました、普通ならこの時点で9割完治するのですが、こちらの患者さんはここから6回イボが再発いたします。
Vbeamによる再発の治療

初回の手術後、再発に注意を払いながら手術したにも関わらず6回イボの再発と手指など他の部位に新しいイボが出来ました。足底部のイボの再発には発見次第サージトロンやヤグレーザーで治療していました、治療範囲は小さくても足底部サージトロンの術後は傷が治るまでのダウンタイムがあり、ヤグレーザーは治療治療成績が不安定でした、一方パルスダイレーザーは下の写真のようにかさぶたにはなりますが浸出液が出ないので治療後の管理が簡単で、治療成績も安定しています。現在は表層のイボ再発イボに対してはパルスダイレーザーを第一選択としております。

Vbeamイボ治療経過
原因は良く判りませんが上の写真の方のように稀に何度も再発を繰り返す患者さんがいらっしゃいます、早期に治療すればイボの完治することは可能です、遠方の方が再発が判ってもすぐに対処できず、対応が遅れます。

成人男性の足底部のイボ

足底部の厚みのあるイボです、丁寧に角質を除去してからVbeamを照射しましたが3回の治療を要しました。

尋常性疣贅 Vbeam

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皮膚の厚い部位のパルスダイレーザーは痛みを伴いますので、治療範囲が広い場合は麻酔が必要になります、また治療範囲が広い場合は打ち漏れの部位が出来たり、重ねうちの部位に潰瘍が出来たりと治療成績が不安定になります。
小児の手掌のイボ
色素レーザー ウイルス性イボ

 

小児男児の手の平のイボです、うまくいけば写真のように一回の治療で傷も出来ずに治りますが、残念ながら治療成績が今ひとつ安定しておらず複数回の治療が必要になることがあります。

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症例写真;右足底の多発性尋常性疣贅(YAGレーザーの症例)

3年前から、右の足の底にイボができ、近所の皮膚科で液体窒素の治療を3回受けたが改善されませんでした。

〈術前写真〉右足底部の大きなイボと足指のイボ

右足外側の大きなイボが1つ、その周囲に小さなイボがパラパラ見えます、足の指にも比較的大きなイボができています、範囲が大きすぎるため一度に取ることは諦め、以下の治療方針としました。

  • 疣の増大の勢いとそぐため、一番大きい疣を治療します。
  • ヤグレーザーは出力が適正であれば、術後の負担がサージトロンより軽く、今回はヤグレーザーを選択しました。
  • 術後の負担軽減を考慮して、大きなイボのみを治療しました。

足底イボ術前

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黒いマジックは総合病院の形成外科を受診し、植皮による治療を提案された際の目印です、一度に全部治療すると術後歩行が困難になるため、初回は灰色の丸で囲まれた大きなイボのみを治療しました。

 

〈角質層の除去〉

レーザーがしっかり届くようにメスで硬い部位を切除しました。

角質除去後

〈YAGレーザー照射直後〉

照射直後は皮膚表面が白くなります、一部内出血を起こしていいます、レーザーに反応して麻酔液が表面に出てきています。 

レーザー照射直後

イボのYAGレーザー治療は一般的に2~5回照射が必要です。

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〈術後5週間〉

傷はまだ完治していませんが再発は認めません、未治療部のイボは消失するか小さくなっていました。

5週間後

後日、追加の治療を予定していましたが、パピローマウイルスに対する免疫が出来て未治療のイボは自然に消失しました。治療範囲が広く、患者さんは術後は大変だったと思います、さいわい感染も起こさず、自然免疫が出来、1回の治療で完治しました。

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レーザー施術料金等

施術料金はサージトロンの料金に準じますが、イボのレーザー照射治療において角質除去の前処置は治療成績に大きき影響して、また角質除去は大変な労力と時間を有するため、前処置が必要な場合は基本の施術代金の1.5倍がけになります。

  • 施術料金はサージトロンの施術料金に準じます
  • 前処置が必要な場合は施術料金が1.5倍になります
  • 爪周囲かつ前処置が必要な場合は施術代金は1.8倍になります
  • 2回目以降の照射は半額になります

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足母趾のイボとYAGレーザー治療1回目

現役の運動選手のため、足に深い傷を作ることが不可でヤグレーザーでの治療になったケースです、現在まだ治療中です。ヤグレーザーは複数回の治療が必要です。

1回照射後
イボ ヤグレーザー1
2回照射後
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2回のヤグレーザーの照射で母趾のイボはほぼ消失しました、残念ながら、必ずしもいつもこの様に行くわけではありません。ヤグレーザーの治療は申し訳ございませんが痛いので麻酔が必要です、また治療効果を上げるため表面の角質をメスで切除します、出力を上手く調節すれば糜爛・カサブタが出来ません、こちらの患者さんは2日後に激しい運動が出来たとのことです、ただし3回〜5回の治療が必要で、どうしても治らない時はサージトロンで治療すうる可能性があるます。

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【尋常性疣贅・ウイルス性イボ】目次
  1. イボとは
  2. 当クリニックのイボの治療方針
  3. サージトロンによるイボ切除
  4. 症例写真
  5. 浸潤療法
  6. 術後の経過と管理
  7. 治療料金表
  8. 術後のトラブルと再発
  9. レーザーによるウイルス性疣贅の治療

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