星の原クリニックではサージトロン(電気メス)、ヤグレーザー、色素レーザー、水泡形成剤(カンタリジン)4種類の治療を行なっております、それぞれ一長一短なり、イボの状態や患者さんのご希望で治療方法を選択致します。
サージトロン
形成外科用の手術器具です、電気メスです、細かい焼却や止血ができます。当クリニックでは眼瞼下垂や陥没乳頭などの手術にも使用します。
- 当院の治療実績が多く、治療成績が安定しています。
- 8〜9割は一回の治療で完治します。
- 極稀に何度も再発する場合があります。
- 麻酔が必要です。
- 傷が乾くのに6週間かかります。
- 他の治療方法に比べて術後の管理が煩雑です。
ロングパルスヤグレーザーレーザー
波長が1064nmのヤグレーザーでイボの治療をします、色素レーザーよりも深くレーザーが届きます。
- サージトロンに比べて術後が管理が楽です。
- 深い所までレーザーのエネルギーが届きます。
- 痛いので麻酔が必要。
- レーザーが効きすぎると水疱が出来ます。
Vbeam(パルスダイレーザー・色素レーザー)
もともとは赤アザの治療に使用するレーザーです、照射後は紫斑、カサブタになります。ヤグレーザーと比べて深部にレーザーが届きません、治療成績はヤグレーザーに劣りますが副作用の発生率と照射の痛みはヤグレーザーに比べ軽度です。
- ヤグレーザーに比べて痛みが少なく、麻酔なしでも施術可能な場合があります。
- レーザーのエネルギーが深くまで届きませんので、深いイボの治療には適しません。
- 水疱形成などの合併症はヤグレーザーよりも少ないです。
- 1〜5回の治療が必要です、深いイボは他の治療方法を行い致します。
水泡形成剤(カンタリジン)による治療
カンタリジンは2000年以上前に中国で伝統医療として使用され、1950年に頃より尋常性疣贅や水イボの治療に使用されました,最大の利点は治療の痛みが少ないことで、欠点として極稀にリンパ管炎を起こすリスクがあることです。
- 1950年頃よりイボの治療に利用され始めました。
- 痛みが少ない治療法です。
- 現在入手可能なカンタリジンは臨床試験が行われていないためFDAに認可されておりません。
- 極稀にリンパ管炎という合併症が起こります(70年間に3例)。
イボの治療の比較
レーザーのイボ治療はサージトロンに比べて術後の管理が簡単、痛みも少ないです、ヤグレーザー・色素レーザーともに複数回の治療が必要となります。