円形性脱毛症

以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」

はじめに

円形に毛髪が脱毛してしまう病気です、多くの場合ストレスが発症のきっかけとなりますが、他の疾患(甲状腺疾患・糖尿病)が隠れている場合や、貧血、亜鉛欠乏などが原因の場合もありますので一度は採血をお勧めします。

原因

円形性脱毛症は【自己免疫性疾患】です、本来はウイルスに感染した細胞や癌細胞を攻撃するT細胞が間違って【毛根】の細胞を攻撃することによって、結果的に毛髪が抜けてしまいます、T細胞の暴走の【きっかけ】は以下の様なものがあります、

  1. ストレス(一番多い)
  2. 過度の疲労
  3. 睡眠不足
  4. 妊娠・出産
  5. 胃腸炎
  6. ケガ
  7. 貧血
  8. 亜鉛不足
  9. 他の自己免疫性疾患(甲状腺・糖尿病・膠原病など)

タイプ

  1. 軽症
  2. 重症(頭皮の25%以上の脱毛)

重症型の分類

重症型は入院治療が必要となることが多いため、総合病院での治療をお勧めします。

  1. 多発型:円形の脱毛が複数できます
  2. 蛇行型:帯状に頭皮の脱毛が起こる
  3. 全頭型:頭皮の毛髪が全てなくなる
  4. 汎発型:頭皮以外の脱毛も起こる

治療

【光線療法】が保険適応になってから、劇的に治療効果が良くなりました。当院では【ターゲット型のエキシマライト】を使用しています。

VTRAC

  1. ステロイド軟膏
  2. ステロイド局所注射(痛いのと凹むのでしません)
  3. 塩化カルプロニウム外用液(血行改善など)
  4. 内服(グリチルリチン・セファランチン)
  5. 光線療法(←オススメ)
  6. 局所免疫療法(保険適応外で当院では行っておりません)
  7. ステロイドパルス療法(入院治療、当院では行っておりません)

光線療法について

  1. 治療間隔は1週間に1〜3回
  2. 施術料金:3割負担で1,240円