福岡での陥没乳頭の治療
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
陥没乳頭の頻度
陥没乳頭は女性の10〜20%で発生すると言われています、以下のベージで詳しく解説致します。
陥没乳頭の症状
- 乳首が引っ込むので授乳が上手にできません。
- 乳頭部に細菌がたまり非衛生的です。
- 審美的な問題もあります
陥没乳頭の分類
- 刺激や指などで引っ張ると引き出せるのを仮性陥没乳頭と言います
- 引っ張り出せないのを真性陥没乳頭と言います。
- 指で引っ張り出せる軽度の陥没乳頭は市販の吸引器などで改善できます。
詳細と原因は以下のサイトにどうぞ
陥没乳頭の治療
当院では乳管を切らない、難波変法での乳頭形成術を行います 乳頭にZ状の切開を3箇所加えます、出来上がりの切開線は乳輪のシワや乳頭の段差に隠れてほとんど分からなくなります。
- 乳管を切らないので授乳に影響がない。
- 傷が目立たない。
- 手術時間が短い。
- 術後の感染症が少ない。
難波変法の手術イメージ
乳輪の周りの結合組織を剥離し、糸で上方向へ持ち牽引して、その位置で周囲の皮下組織に固定します。
術後の傷
術後の傷は皮膚のシワに隠れて目立ちません。
手術の合併症
全ての手術にはリスクが伴います、頻度は多くありませんが陥没乳頭の手術にも合併症がおこる可能性があります、極めて稀ですが【乳頭壊死】は重大な合併症で注意が必要です。
- 陥没乳頭の再発;3割前後の確率で発生します。
- 創部感染症;頻度は多くありません、稀に数カ月後に発生することもあります。
- 乳頭壊死;血流不全によって発生します、私自身経験はございませんが、重大な合併症です。
陥没乳頭・手術のながれ
当日
- 腫れ抑制・痛み止めの薬を術前30分に内服
- 手術室にご案内;消毒
- 局所麻酔(前もって麻酔クリームを塗ることも可能です)
- 手術時間(片側約40分)
- 30〜60分間院内で安静、出血や乳頭の血流を確認
- 御帰宅
翌日〜
- 消毒、術後経過観察(出血の有無と皮膚の血流の状態の確認をします)
3日目
- 創部のシャワーが可能となります。
7日目
- 再診:傷の状態を確認します
14日目
- 抜糸
- 陥没乳頭の程度が酷い場合は術後に乳頭を牽引する糸を2週間留置する事があります。
- ブラジャー圧迫による再発防止のため、乳頭保護ホルダーを2ヶ月間装着して頂きます。
- 小さなキズが乳輪内にできますが数ヶ月で目立たなくなります。
Q & A
- 陥没乳頭の治療は痛みがありますか?
- 陥没乳頭の治療は局所麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。術後に多少の違和感や軽い痛みを感じる場合がありますが、これは一時的なもので、痛み止めの処方もありますのでご安心ください。
- 手術後のダウンタイムはどれくらいですか?
- 手術後すぐに日常生活に復帰することが可能です。ただし、傷の回復や感染症予防のために、数日間は激しい運動や温浴を避けることをお勧めします。
- 手術後の傷跡は目立ちますか?
- 難波変法による施術は、傷が乳輪のしわや乳頭の段差に隠れるため、時間と共に目立たなくなります。また、傷跡は個人の皮膚の再生力により異なりますが、多くの方は数ヶ月でほとんど気にならない状態になります。
- 授乳に影響はありますか?
- 当院では乳管を切らない術式を採用しているため、乳頭壊死などの重大な合併症を起こさない限り(当院では発生したことはありません)、授乳機能に影響はありません。安心して治療を受けていただけます。
- 術後の注意点はありますか?
- 術後は、医師の指示に従い、出血や感染症の予防のために適切なアフターケアを行ってください。特に、術後3日目以降にシャワーが可能となりますが、医師の指示に従ってください。また、2ヶ月間は乳頭保護ホルダーの着用をお勧めします。
- 初めて相談したいのですが、どのように予約すれば良いですか?
- 当院のWEBサイトからカウンセリングの予約が可能です。お気軽にご利用ください。質問や相談がございましたら、当院のスタッフが親身に対応いたします。
施術料金(自由診療)
- 片側の場合は140,000円(税込)
- 両側の場合は275,000円(税込)になります。