以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊

粉瘤の原因について

粉瘤

粉瘤は表皮や毛包の組織が皮膚の下に陥入して、【袋状に垢・汗等の老廃物】が貯まる病気です。老廃物が貯まるという病気で、一般的に不潔にしていることが原因と思われていますが全く関係ありません。後述する外毛根鞘性嚢腫の様に遺伝性も関係することがあり、清潔にしていても出来ます。

また外傷やピアス等が原因の粉瘤もあります、ただ、ほとんどの粉瘤は原因がはっきりわかっていません。予防することが難しい為、様子を見ていても完治しません、できた段階で早めに切除すると傷が小さくできます。

  1. 原因不明・体質(←圧倒的にコレが多い)
  2. 遺伝性(外毛根鞘嚢腫)
  3. 外傷性・ピアス痕

粉瘤の種類について

一般的に粉瘤と呼ばれる腫瘍は細かく分けると下記の4つに大別されます。

  1. 表皮嚢腫・類表皮嚢腫
  2. 外毛根鞘嚢腫
  3. 多発性毛包嚢腫
  4. 炎症性粉瘤
  5. 慢性肉芽腫状態

表皮嚢腫・類表皮嚢腫

診察をしていて最も良く見かける【粉瘤】です。一般的に【粉瘤】といえばこのタイプを言います、表面に小さな黒い点や開口部が見られることが多く、周囲を圧迫すると内容物が出てくる事があり、またハッキリとした穴がわからないタイプがあります、他のタイプと異なり臭いがすることが多いです。

外毛根鞘嚢腫

90%以上が頭皮に発生します、外毛根鞘嚢腫はほとんどが良性です。散発的に発生することもあれば、常染色体優性遺伝することもあります。見た目では上記の【表皮嚢胞・類表皮嚢胞】と区別することが困難です。

炎症性粉瘤

細菌感染が起こった状態で、袋の中や周囲に膿が溜まった状態で、痛み、赤みを伴います。今まであった【シコリ】が急に大きくなった!と訴える患者さんが多いです。内服抗生剤では改善しないことも多く、切開して膿・被膜・内容物を摘出するのが一番確実です、一時しのぎの場合は切開排膿のみを行います。【炎症性粉瘤】の場合はくり抜き法での手術は出来ません

多発性毛包嚢腫

身体のどこにでもできる腫瘍で、必ず多発します、直径が1㎝程度のプツプツとした腫瘍です。粉瘤と異なり、多発すること、中央にヘソが無いこと、大きさが小さいことで判別できます、また内容物はマヨネーズのような黄色いドロッとした物質で臭いはありません、正直あまり多く見かけませんが、病変の数が多く、外科的な治療でしか根治出来ないため大変です。似たような外観と多発傾向で血管脂肪腫と言う病気があり鑑別が難しいです。

慢性肉芽腫の状態

定期的に大きくなったり、小さくなったりを繰り返します、膿が貯まるのではなく、中程度の炎症を繰り返す事によって出来ます、被膜はハッキリせず内容物はゼリーのような物質が詰まっています、くり抜き法では完治できず、大きめの切開で内容物を丁寧に掻き出す必要があります。

福岡市、早良区の星の原クリニックでは、傷跡が少ないくりぬき法を用いた粉瘤の手術を行っております。

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