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 いつも顔が赤い、温かい部屋に入ったり、紫外線で赤みが酷くなる、目の充血がある。

上記のような症状をお持ちの方は、【酒さ】の可能性が考えられます。お悩みの方は福岡市早良区の星の原クリニックまで一度ご相談ください、漢方薬、外用薬、レーザーなど様々な方法で治療しています。

以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」

酒渣は原因がよく判っていません、確実な【診断】と【治療法】もございません、治療は薬の反応を見ながら、様々な検査も当時におこないます。

お知らせ

【アゼライン酸】【イベルメクチン】は海外の論文では【メトロニダゾール】より効果があるとのデーターが多く、2021年6月25日より院内での取り扱いを開始いたしました、これにより【酒さ】の治療の選択肢が広がりました。

はじめに

日本では酒さは健康保険制度で疾患・病気として認識していないため、多くの患者さんが治療できずに困っています

  1. 日本ではハッキリとした診断基準や保険診療での有効な治療法がありません。
  2. 酒さの原因はよく判っていません。
  3. 免疫の過剰反応が関与が疑われています。
  4. 温かい部屋や日光で火照りが症状が悪化する事が多いです。
  5. 酒さと診断された方の2割り程度はニキビダニが原因の毛包虫症です。

酒渣のタイプ

3種類のタイプがあります、『紅斑・毛細血管拡張型』・『丘疹・膿疱型』・『腫瘤・鼻瘤型』です。

  1. 紅斑・毛細血管拡張型
  2. 丘疹・膿疱型
  3. 腫瘤・鼻瘤型

紅斑・毛細血管拡張型

血管拡張に伴う火照り、敏感肌が強く、女性、更年期に伴うhot flushの合併が多く、治療が難しいです。

福岡,酒さ,写真

丘疹・膿疱型

炎症反応が強く、ニキビと見た目が似ています、丘疹・膿疱型は他のタイプに較べて治療に良く反応します

酒渣,酒さ,写真

腫瘤・鼻瘤型

白人の男性に良く見られます、日本ではほとんど見かけません。

酒渣,酒さ,写真

酒渣と似ている病気

酒さと似ている病気がいろいろあります、症状が似ていて診断が困難な場合があります。

  1. ステロイド酒さ(酒さ様皮膚炎皮膚炎)
  2. 毛包虫(ニキビダニ)性痤瘡
  3. 接触性皮膚炎
  4. 花粉症性皮膚炎
  5. 金属アレルギー
  6. 光線過敏症
  7. 脂漏性皮膚炎
  8. 膠原病(SLEなど)
  9. ニキビ
  10. 好酸球性毛包炎
  11. 播種状粟粒性狼瘡(酒渣の亜型)

ステロイド酒さ

強さに関係なく、一ヶ月以上顔にステロイド外用薬を使い続けると起こると言われています、ステロイドを中止する必要がありますが、リバウンドが必発で症状が一過性にひどくなります。

毛包虫症

【酒さ】と似た病気のニキビダニによる【毛包虫症】があります、顕微鏡検査ですぐ診断がつきます、他の病院で【酒さ】と診断された2割程度の患者さんから、多くのニキビダニが検出されます【毛包虫症】は治療によく反応して2週間程度で赤みが改善することが多いです。
下の顕微鏡写真は赤ら顔の患者さんから採取した皮脂です、8匹のニキビダニが確認されました、これだけいれば毛包虫症と診断できます。

Rosacea jpg

花粉症性皮膚炎

あまり知られていませんが、花粉症によるアレルギーは眼や鼻だけでなく【皮膚】にも起こります、痒みと伴う赤みが顔面〜頸部に発生します、福岡の場合は黄砂も影響します。

金属アレルギー

原因不明の難治性の顔面の赤みが続き、口腔内に金属の詰め物がある場合は金属アレルギーの有無調べます、金・銀・ニッケル・コバルトで強い反応が出た場合はセラミックの歯に交換する必要があるかもしれません。

好酸球性毛包炎

痒みのある、毛穴に一致した、輪っか状の顔面の赤みがある場合は【好酸球性毛包炎】を疑います、治療にはインドメタシンという少し変わった内服薬を使います。

播種状粟粒性狼瘡

眼の周囲にできる多発性のニキビに似た丘疹・膿疹で酒渣の1タイプと言われてもいます。

検査

治療に先立ち、または同時進行で原因を調べます。

  1. ニキビダニの有無を調べます。
  2. 採血:アレルギー体質の有無・程度を確認します。
  3. パッチテスト:接触性皮膚炎の有無・原因を調べます。

治療

欧米での酒さの一般的な治療はメトロニダゾール軟膏とテトラサイクリン系抗生剤の内服が基本になります。レーザー治療は良く効きますが施術料金が他の治療法に比べて高くなります。当院ではメトロニダゾールの外用、アゼライン酸外用、イベルメクチン外用をご用意していますがいずれも自由診療になります。

  1. ステロイド軟膏の中止
  2. メトロニダゾールの外用
  3. アゼライン酸の外用
  4. イベルメクチンの外用
  5. 抗生剤の内服(ビブラマイシン等)
  6. プロトピック軟膏
  7. レーザー治療(LBOレーザー・ヤグレーザー)
  8. 漢方薬

外用薬

外用薬は3種類を用意しています、アレルギーや効果を見ながら使い分けます

メトロニダゾール

1988年にFDAで酒渣の外用治療薬として認可されてから酒渣外用治療のスタンダードとなりました、【抗菌】【抗原虫作用】【抗炎症作用】あります。

アゼライン酸

小麦やライ麦などの穀類や酵母に含まれている天然物由来の酸で、海外ではニキビ治療にも使用されており、妊婦さんにも使用できます、【メトロニダゾール】と同等の効果があると言われています。

イベルメクチン

寄生虫に作用する駆虫剤です、赤ら顔の原因となる毛包虫に効果があります、【メトロニダゾール】より効果が優れていたとのデーターもあります。

漢方薬

漢方薬が効く場合があります、漢方薬が好きな方、飲める方は是非試してみてください。よく使われる漢方薬は4種類あります、酒さの部位によって使い分けします。

  1. 温経湯:頬と口唇周囲領域
  2. 加味逍遙散:イライラ・ホットフラッシュ
  3. 桂枝茯苓丸:経過が長い酒渣
  4. 十味敗毒湯:皮脂の分泌が多い場合
  5. 柴胡剤:ストレス・自律神経異常

治療期間・再発など

酒さは原因がよく判っていません、内服・外用を中止すると再発することが珍しくありません。

  1. メトロニダゾール外用・ビブラマイシン内服の治療は1〜2ヶ月必要です。
  2. 治療中止1ヶ月で24%が再発します。
  3. 治療中止6ヶ月で60%が再発します。

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