盛り上がりのある【シミ】です、遺伝性があり多発します。平らな【シミ】とは治療方法がことなります。このページでは脂漏性角化症の原因と治療法について記載いたします。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
脂漏性角化症(老人性イボ)について
境界がはっきりしており、褐色の盛り上がりがあるのが特徴です、赤みがある場合は前癌病変の日光性角化症と鑑別する必要があります。
- 盛り上がりのある【シミ】です
- 【遺伝性】があります
- 【多発】します
- 【男性】にやや多い印象
- 初期は色も薄く、盛り上がりもなく一般の【シミ】と区別が困難です。
原因
原因は紫外線等による皮膚の老化ですが【遺伝要素】がとても強いです。皮膚の細胞の正しく分化せず【基底細胞】と【有棘細胞】が異常に増殖して出来ます。
ポイント
【内服薬】や【外用薬】では治りません、盛り上がりが強い場合、色が薄い場合は【炭酸ガスレーザー】か【サージトロン】でしか治療できません。
- 【ゼオスキン】などの外用薬で逆に悪化します。
- 色が薄い場合、盛り上がり強い場合はピコレーザーでも取れません。
- 炭酸ガスレーザーによる治療がメインになります。
治療
炭酸ガスレーザーを使用します、当院ではスキャナー付きの炭酸ガスレーザー【CO2RE】もございますが、2022年6月よりJMECの炭酸ガスレーザーを使用しています、特殊な設定により【痛みがすくない】【早い】【炎症性色素沈着/PIH 】が少ないなどの利点があります。
- 痛みが少ない、ほぼテープ麻酔のみで施術可能
- 多くは1回の施術で治療完了
- 皮膚の負担が少ない
- 治療後防水テープを10日間貼る必要があります
症例写真(サージトロンによる切除)
炭酸ガスレーザーによる脂漏性角化症治療
【使用機材】CO2RE【リスク】色素沈着・発赤・瘢痕・陥没
【治療間隔・回数】1回
【施術料金】税込¥22,000円(部位)
Leser-Trélat sign(レーザー・トレラー徴候)
内臓の癌等が原因で急に大量の【脂漏性角化症】が出来る状態を言います、もし短期間、数週間から数ヶ月で急速に大量に【脂漏性角化症】が出現した場合は内臓の癌(悪性腫瘍)の有無を調べる必要があります、胃・大腸・肝臓の癌が発見される事が多いです。