病院に通っているがなかなかニキビが治らない、若い時らニキビが酷い、大人になってからもニキビが良くならない。
上記のような難治性のニキビの方は福岡市早良区の星の原クリニックまで一度ご相談ください、保険診療・アゼライン酸・レーザーなどで総合的にニキビ治療を行っています。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
はじめに
ニキビの治療目的は、現在の皮膚の状態を良くするだけではありません、酷いニキビはしっかりと治療しないとニキビ跡になります、ニキビ跡は症状が半永久的に残り、治療は健康保険が効かず、治すのが大変です。
- ニキビ治療には根気が必要、通常2〜3ヶ月は必要です。
- ニキビの外用薬はアレルギーを起こしやすく、最初は注意が必要です
- 1ヶ月に1回程の通院が必要です。
- しっかり治療しないと10個に1個は【ニキビ跡】になります
- 25歳〜のニキビは難治性です。
【ニキビ】と【ニキビ跡】の治療方法は全く異なります、【ニキビ跡】の治療の詳細はこちらからどうぞ⇒
当院でのニキビ治療 ▶ クリックで展開
標準的な外用薬による治療で改善しない場合は、レーザーやアゼライン酸クリームの治療を行っています。
- 標準的な軟膏治療(アバタレン・過酸化ベンゾイル)
- 漢方薬による体質改善
- 3種類のレーザーによる治療(自由診療)
- アゼライン酸外用薬(自由診療)
- 消えなくなった
ニキビの原因 ▶ クリックで展開
ニキビの病因は毛穴の中にある【皮脂腺】が様々な原因で大きなり、更に毛穴の出口が狭くり、皮脂が毛穴の中に溜まってしまうことが原因です。
皮脂腺が大きくなる原因
皮脂腺の分泌が過剰にあるには以下の様な原因があります、【思春期以降のニキビ】は難治性で卵巣や内分泌系の病気が関係している事があります。
- 思春期の性ホルモンの分泌増加
- ホルモンバランスの異常や自律神経失調
- 下垂体腫瘍、副腎腫瘍などの内分泌系疾患
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):婦人科の病気
脂腺毛包
ニキビは【脂腺毛包】という、皮脂腺が発達した毛包ができます、【脂腺毛包】は他の毛包に較べて毛が細く、皮脂腺が発達しています。左の脂腺毛包のイメージ図に比べて、実際は右の図のようにもっと大きく、毛は細いです。
ニキビとライフスタイル ▶ クリックで展開
ニキビは性ホルモンの影響を強く受けますが、日々のライフスタイルにも強い影響を受けます、以下の内容はニキビが出来やすなりますので【ニキビ】治療中はお控えください、またお化粧品は【ノンコメドジェニック】を使用してください、メイクが原因でニキビが治らない事があります。
- 夜ふかし
- 暴飲暴食
- 甘いもの・チョコレート
- 便秘
- ストレス
- 濃いメイク
ニキビの病原体 ▶ クリックで展開
ニキビの病原体は主に3種類あり、いずれも皮脂を栄養としています。
アクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス)
グラム陽性桿菌です、嫌気性菌で空気の少ない所を好み、毛包内に存在します、誰でも持っている細菌で病原性は強くありません。
マラセチア
皮脂を好む【マラセチア】という真菌が原因です、背中・胸・腕のニキビの原因となります。
ニキビダニ(Demodex folliculorum)
健常な方にもいる寄生虫の一種で、毛包内に寄生します、難治性のニキビや赤ら顔が酷い方は、多くのニキビダニが毛包内に寄生している場合があります、イオウカンフルローションで治療致します。日本国内より海外で問題になることが多く、ヒトだけでなくペットなどでも問題になります。
患者さんの顔の皮脂から採取したニキビダニです、下の写真では8匹いました。
性ホルモンとニキビの関係 ▶ クリックで展開
東京大学形成外科の吉村教授が解説なさっています。
◆参考資料:www.cosmetic-medicine.jp/hormonal/a-acne.html
3種類の男性ホルモンとプロゲステロン(黄体ホルモン)がニキビに関係しています
卵巣・精巣・副腎が分泌する4種類のホルモンがニキビに関係しています。
- 卵巣・副腎・精巣の3つの臓器がニキビに関係しています。
- 女性でも黄体ホルモンと副腎経由で男性ホルモン(アンドロゲン)が出来ます。
- 赤い点線枠で囲まれた4種類のホルモンがニキビに関係します。
- アンドロゲン:3種類の男性ホルモン。
- 女性患者ではプロゲステロン(黄体ホルモン)がニキビを増やします。
- 難治性のニキビでは副腎由来のアンドロゲン(男性ホルモン)も大切です。
- 女性ニキビ患者で、DHEA、アンドロステンジオン(青)、テストステロン、DHT4つが正常の女性に比べて高いという報告があります。
ニキビの保険診療 ▶ クリックで展開
多くのニキビは保険診療だけで治ります、エステや市販の薬よりも安く・早くニキビを治すことが出来ます。
- 若い方のニキビはしっかりとお薬を塗れば保険診療で9割は治ります。
- 治療には2〜3ヶ月必要です!すぐには治りません。
- 根気が必要、1〜2週間で簡単にニキビは治りません!
ニキビの主な治療薬
ニキビ治療で大切な薬は【アバタレン】【過酸化ベンゾイル】の2種類です、それ以外は補助治療薬になります。【エピデュオゲル】は【アバタレン】と【過酸化ベンゾイル】の混合薬で、【デュアック】は【過酸化ベンゾイル】と【ダラシン】の混合薬になります。
ディフェリンゲル(アバタレン)
- ニキビ治療の最も大切な外用薬です。
- 皮脂腺の分泌を抑制し、毛穴のつまりを改善します。
- 若い方のニキビの治療に適しています。
- 口周りには使用できません。
- 【赤み】が出るので【赤み】が気になる方には使用しません。
- 顔以外のニキビには使用しません
- 皮膚の薄い方には注意が必要です。
ベピオゲル(過酸化ベンゾイル・BPO)
- アメリカとEUの標準的ニキビ治療薬です。
- 4%の頻度でアレルギーを起こします
- 2015年春より日本でも保険で出せるようになりました。
- 殺菌作用と漂白作用があります。
- アバタレンと併用することもあります。
- 体のニキビにも使用します
デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル・BPO)+ダラシンTゲル1%
抗生剤のダラシンゲルが配合されているため、ニキビの酷い方によく使用します。
- 過酸化ベンゾイルと抗生剤ダラシンとの合剤です。
- 使用期間は3ヶ月の制約があります。
- 炎症が強く、赤みの強いニキビに使用します。
- 炎症が改善すればベピオゲルかディフェリンゲルに変更します。
ベピオゲルとデュアック配合ゲル使用方法
過酸化ベンゾイル配合薬(ベピオゲルとデュアック配合ゲル)は水との相性が悪く、使用方法にコツがあります。
- 洗顔:十分に水分を拭き取ります。
- 保湿:5分〜自然乾燥させます。
- 保湿剤が乾いたらベピオゲルを薄く塗り拡げてください。
エピデュオゲル(アバタレン+過酸化ベンゾイル)
ニキビの代表的な治療薬2剤が混合された軟膏です、欧米では2008年頃にすでに市場に出ていた薬で、日本では2016年冬にやっと処方することが出来るようになりました。
外用抗生物質
- 当院では3種類のご用意があります。
- 赤みが強いニキビ、膿をもったニキビに使用します。
- 患部にピンポイント!で塗ります。
内服抗菌剤
ニキビ菌に効果があります、中等度以上のニキビの患者さんに処方することがあります。
膿を持ったニキビが多い時に使用します、目眩を起こすことがあります、その際は内服を中止してください。
- 3種類ご用意しています。
- アレルギーの有無や効果を見ながら処方します。
- 内服期間は長くても1ヶ月程度です。
抗真菌剤
背中・胸・肩のニキビに使用します、マラセチアという真菌(カビ)が原因ですので、抗真菌薬を使用します、内服薬と外用薬があります。
硫黄カンフルローション
ニキビダニの治療に使用します。一般的な治療で改善しない場合はニキビダニが原因の場合があります。その場合はニキビダニに効く硫黄カンフルローションを使用します。
背中・前胸部のニキビ
背中・胸のニキビは顔のニキビと異なり、真菌のマラセチアが関係していることが多く、治療薬が顔のニキビとは違います。 ⇒ 背中・胸部のニキビ
- 背中・胸のニキビはマラセチアが原因の事が多く、難治性の事があります。
- まず抗真菌薬の外用薬か内服薬を使用します。
- ベピオゲルも効果があります。
- 漢方薬が飲める方は十味敗毒湯がよく効くことがあります。
- 抗真菌剤入の石鹸が有効な場合があります。
ニキビの漢方 ▶ クリックで展開
漢方薬が飲める方は是非試してみてください、効き具合は個人差が有りますが劇的に効くことも珍しくありません、一ヶ月以上の内服が必要です。
- いろいろな種類があります、ニキビの状態、年齢、性別、体調に合わせて選びます。
- 薬との相性が合えば効果抜群です。
- 体質改善などのおまけ付き。
主なニキビ治療漢方薬
- 桂枝茯苓丸:月経不順、月経前症候群がある方に
- 清上防風湯:若い方の顔から上のニキビに
- 荊芥連翹湯:若い方の体のニキビに
- 十味敗毒湯;脂肌、成人のニキビに

その他のニキビ治療漢方
- 桃核承気湯:便秘のある方に
- 半夏瀉心湯:口周りのしつこいニキビに
- 治頭瘡一方:頭皮内のニキビに

ニキビの自由診療 ▶ クリックで展開
保険診療では改善されない、アレルギーで薬が使えいなどの難治性のニキビに対して、【3種類のレーザー】で治療します、外用薬の【アゼライン酸】は海外では妊婦さんにも使用出来る外用薬として広く使用されています。また【赤み】【凹み】のニキビ跡に対しては各種レーザーとTCAクロスで治療しています⇒詳細
- アレキサンドライトレーザー
- ヤグレーザー
- LBOレーザー
- アゼライン酸クリーム
アレキサンドライトレーザー・Gentle Max
もともとは脱毛等に使用するレーザーですニキビの元の脂性毛包に作用すると思われています。
- 毛根に作用しますので、ムダ毛も少なくなります。
- 元々はシミに治療機ですので、シミも薄くなることもあります。
- 治療回数は5〜10回になります。
アレキサンドライトレーザー治療・症例写真
【リスク】熱傷・瘢痕・びらん
【治療間隔・回数】1〜3ヶ月に1回で計5回以上
【施術料金】39,000円〜
エクセルV(LBOレーザー)
赤に良く反応するレーザーです、赤みの強いニキビにが多い方にお勧めです。
- 赤みが強いニキビに効果的です。
- ニキビ跡の凹みにも効果があります。
- 治療回数は5〜10回になります。
ヤグレーザー
フェイスライン、もみあげなど硬毛化が起きやすい部位に使用します、他のレーザーに比べてやや痛いのが難点です。
- フェイスラインなど硬毛化が起こりやすい部位の治療します。
- ムダ毛も少なくなります。
- 赤みも改善します。
ニキビ跡
ニキビ跡は別ページを制作致しました ⇒ リンク
アゼライン酸クリーム
海外では【アバタレン】【過酸化ベンゾイル】と同等に広くニキビ治療に使用されている【アゼライン酸】は日本では保険適応がありません、小麦やライ麦などの穀類や酵母に含まれている天然物由来の酸で、既存のニキビ外用薬に比べて刺激が少なく【アバタレン】【過酸化ベンゾイル】でアレルギーがある方、妊娠中でニキビが酷い方に使用します、当院ではロート製薬のAZAクリアをご用意しております。