昔と比べてヒゲ脱毛をご希望される患者様が増えてきました。様々なエステサロン、クリニックで行うことができ、気軽に脱毛ができるようになりました。ただ、さまざまな脱毛方法がある為、どのような基準で選べばよいのか?一般的な患者様目線ではわかりにくいと思われますので、今回はヒゲ脱毛に使用されるレーザーについて解説したいと思います
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
レーザーの種類について
医療脱毛で使用されるレーザーには主に3種類あります。 【アレキサンドライトレーザー】、【ダイオードレーザー】、【YAGレーザー】という3種類のレーザーが使用されています。レーザーの触媒に使われている【宝石】を基に名づけられています。 医療脱毛におけるレーザーを選ぶ上で重要な2つの要素があります。
①どこまで深く届くか?
この図では755nmなどと記載されていますが、これは波長を表しています。波長が長い(数字が大きい)ほど深くまで届くという認識でいただけると良いと思います。
②反応性
波長によって得意な色が異なります、例えば【アレキサンドライトレーザー】は黒色によく反応します。そのため、効率よくスピーディーに脱毛することが可能です。その反面、肌の表面が浅黒いと表面にも反応して、火傷のリスクが高まります。【ヤグレーザー】は黒色への反応性が比較的低い為、浅黒い肌やワキやVIOなど色素沈着がある肌にも照射可能です。【ダイオードレーザー】は【アレキサンドライト】と【ヤグレーザー】の中間の性質です、それぞれのレーザーの特徴を表にまとめました。
種類 | アレキサンドライト | ダイオード | ヤグ |
---|---|---|---|
波長 nm | 755 | 805 | 1064 |
届く深さ | 浅い | 中 | 深い |
脱毛効率の良さ | 高 | 中 | 低 |
痛みの強さ | 中 | 低 | 高 |
色黒肌への対応 | 不可 | 不可 | 可 |
男性ヒゲの特徴
毛が密集している為、痛みを感じやすい
男性のヒゲは他のムダ毛に比べて狭い範囲に太い毛が密集しています。レーザーは黒い色に反応して熱が発生するので、狭い範囲に毛が密集すると熱が溜まりやすく、痛みを強く感じます。
深い毛が多く、抜けにくい
この記事をお読みの患者様も、自分の毛を抜いてみて、こんなに長かく太いのかと驚かれた経験もおありだと思います。男性の毛は、体毛と比べると太く、毛包が肌の奥深くあります、しっかりとした脱毛効果を得るためには肌の奥深くまで熱を十分に加える必要があります。
レーザーの使い分けの他、強さも重要!
ここまでレーザーの性能について解説してきましたが、実際の治療ではどれだけ毛包にしっかり熱をくわえられるかが重要です。一部の脱毛専門クリニックで施術の回転率を上げるためにかなり出力を抑えているケースがあります、痛みが少なく施術時間が短くなりますが脱毛効果が落ちます。 レーザーの出力を高めるほど、脱毛効果が期待できますが、その反面痛みや火傷のリスクが高まります。当院では熱傷を起こさないことを注意しながら、ポンピングが起こる最小の出力で照射します。
当院では3種類の波長をもったレーザーを完備しており、肌や毛質に応じて使い分けを行っています。福岡でヒゲ脱毛をご希望の方は早良区の星の原クリニックの脱毛ぺージを一度ごらんください。
結局のところどうなの?
第1選択はヤグレーザー
深くレーザーが届き、ヒゲに対して脱毛効果が安定しています、ただしちょっと痛い!(普通に痛い)
第2選択はダイオードレーザー
【ヤグレーザー】ほど深くは届かないが【ポンピング】のしっかり起こる、痛みもヤグレーザーより少ない、欠点は結構な頻度で毛包炎が起こり、脱毛部位にブツブツがでます(いずれ治ります)、痛みが苦手な方にお薦め。