福岡早良区の形成外科・皮膚科の星の原クリニックです、治療の難しい【シミ】の代表格の【肝斑】、日常のスキンケアがとても・とても大切です、このページでは肝斑を悪化させない4つのポイントについて医師が記載いたします。

以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊

肝斑の見分け方

肝斑 女性の両頬によく出来る茶褐色斑状のシミです、頻度の高いシミですが、最も治療が難しい【シミ】の1つです。以下のような見分け方、特徴があります。

  1. 分布:両側の頬骨〜頬によく出来ます
  2. 年齢・性別:30歳〜65歳の女性
  3. 形:斑状でベタッとしています

実際のところ・・

どうしたらよいか 実施のところ、肝斑の上に別の【しみ】【赤み】がのっかてきて見分けがつきにくいことが多くあります(肝斑だけの方が少ない)、以下のようなシミが肝斑の中によく出来ます。

  1. 日光性のシミ
  2. 加齢性のイボ:脂漏性角化症
  3. ADM:深いシミ
  4. 赤み:毛細血拡張症

肝斑のよくできる場所

特に頬骨の真上は取れにくい肝斑です、特に赤枠は危険ゾーンです。 肝斑の危険ゾーン

肝斑ができる原因

正直未だによくわかっていないことが多いですが以下の要因が考えられています。 はてな

  1. 女性ホルモン①:肝斑の9割以上は女性にできます、まれに男性にも出来ます。
  2. 女性ホルモン②:妊娠やピルの内服で肝斑が悪化することが良くあります。
  3. 摩擦:お化粧をする・落とす事による慢性的な刺激が良くありません。
  4. お化粧品による刺激:お化粧品によっては皮膚に刺激を与える可能性があり、長期間の刺激で【シミ】になってしまいます。

男性肝斑

男性も少数ですが肝斑ができることがあります、主に3パターンあります。

  1. ガシガシ洗顔する方
  2. ヘルメット等による摩擦
  3. お化粧を良くする男性

肝斑を悪化させない4つのポイント

① 擦らない・刺激を与えない

バナー制作2 pages 肝斑は解っていいない事が多いのですが【メイク】【メイク落とし】【洗顔】による摩擦はが関係していることは間違いなさそうです、以下の操作はやっては駄目です!

  1. フェイスローラー等の美顔器
  2. スクラブ入の洗顔料
  3. 擦るマッサージ・洗顔

② 紫外線予防

日焼け 女性の肌年齢のピークは21歳と言われています、若い時は日焼けしてシミが出来ても2〜3ヶ月で消えましたが、お年を取るとシミ取れません!1回でも強く日焼けしたら【ガッツリ】シミが残ります、肝斑も悪化します!

③ タバコ

タバコは活性酸素で細胞を傷める事が解っています、経験上ヘビースモーカーの方のシミは取れにくい事が解っています、肝斑は普通のシミより取れにくいので更にたちが悪くなります。 禁煙

④ トランサミンの内服

トラネキサム酸

トラネキサム酸は抗炎症作用があり、肝斑の予防・悪化に広く使用されています、正直単独では劇的には【肝斑】を薄くすることは出来ないのですが、他の治療法と併用したりすると効果的です、また肝斑の悪化の予防も可能です、以下の写真はトラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンEの内服のシミの効果を示しています。

通常の撮影ではよく分かりませんが、【シミ】モードにするとその効果が良くわかります

トランサミン前後

トランサミン 前後

トランサミン中止
上の写真のケースは日頃からシッカリとスキンケアをしていました、トラネキサム酸の在庫が全国でなくなり、3ヶ月間中断していました。【レーザー】【外用薬】のシミ取りの場合で、トラネキサム酸が内服出来ない方はシミの取れ具合がよくありません。

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