福岡市早良区の形成外科・皮膚科の星の原クリニックです、怪我・火傷・レーザー治療後に出来るシミの事を【炎症性色素沈着・PIH】と言います、このページではレーザー治療後のPIHの原因と治療について医師が解説します。

以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊

レーザー治療後のPIHとは

倒れる

せっかく取れ たシミが『すぐに出てきた』と患者さんに取ってはかなりガッカリです、世界中のレーザー治療医が対策を研究していますが、未だにPIHを完全に予防出来ていません。

戻りシミの原因

以下のような原因が考えられます、3番、4番特に大切です
  1. 体質
  2. レーザーの反応が強すぎ
  3. 治療後の摩擦
  4. 治療後の日焼け
  5. ヘビースモーカー

PIHの頻度

そうか

一般的には40%の患者さんでPIHが出ると言われています、当院ではレーザー照射時にPIH予防の様々な工夫で現在では20%程度になっています。

ほとんどのPIHは自然に消えます

笑顔 99%のPIHは半年で自然に薄くなりますが、極稀に2年近く残ることがあります。
  1. 1ヶ月後にPIHがある頻度40%
  2. 3ヶ月後にPIHがある頻度:11%
  3. 6ヶ月後にPIHがある頻度:1%以下

PIHのピークは施術後一ヶ月です

傾聴する
  1. シミにレーザーを照射
  2. 7~10日間、痂皮(カサブタ)ができます、テープ保護
  3. 痂皮がとれ後ピンク色の肌が見えます
  4. 痂皮の取れた後の赤みが強い場合はPIHが起こりやすい
  5. PIHピークは1ヶ月です、その後時間とともに薄くなります。
  6. 1ヶ月後にPIHが出ていなければ、その後PIHを起こすことはほとんどありません

戻りシミ・PIHの経過写真

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PIHの予防

治療後の一ヶ月の管理でPIHができるかどうかの命運を分けます。

スキンケア

決意

とてもとても大切です!PIHの原因の多くは治療後の不適切なスキンケアが原因です!治療後のスキンケアについては、施術後に担当者より詳しく説明いたします。

  1. 摩擦防止
  2. 紫外線予防
  3. 保湿

外用薬

照射後4〜6週間、【弱い外用ステロイド軟膏】が、経験上高いPIH予防効果があります。またシミ取り外用薬の【ハイドロキノン・トレチノイン】もPIHの予防に効果的です。

PIHの治療

レーザートーニング・ピコトーニング

1〜2週間間隔で弱いレーザー、レーザートーニング・ピコトーニングを行うと早くPIHが薄くなることがあります、一部の海外のDrは【赤みの残っている時にトーニングを行うとPIHの予防効果が極めて高い】と報告があります、欠点は手間とコストがかかることです。

内服薬

シミの内服薬【トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンE】の内服を行うこともあります、劇的に効くというわけではありません。

ハイドロキノン・トレチノン

シミの標準的な外用治療です、自宅で出来る治療です。

時間

時計

時間・待つ事はとても有効な治療手段です、99%は半年で改善します。

PIHもどき

はてな2

一度消えがシミが、PIHと異なり6ヶ月以上経過しても薄くならないタイプのシミです、【PIHもどき】は顕微鏡写真で見ると表皮の底の形がいびつです(出芽タイプ)

平坦 or 出芽?

出芽?

【PIHもどき】のシミの治療前後

『PIHもどき』のシミは治療で取れた様に見えますが、深い部位にあるシミが取りきれておらずシミが再発してきます、PIHと異なり時間が経過しても薄くなりません、高出力での再照射が必要になります。

シミもどき

『出芽タイプ』の表皮のシミ
【右の『出芽タイプ』の表皮にあるシミは再発しやすい為、高出力のレーザーを照射する必要があります。

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