難治性の【肝斑】や【PIH】に施術します
【マルチパス照射】は【小範囲の肝斑】に対する当院独自の照射方法で、2021年秋頃より【効果】と【安全性】を検証してきました。検証の結果、従来の【レーザー(ピコ)トーニング】より治療効果が高く、安全性も問題ないと判明しました、本ページでは【マルチパス照射】の解説を行います。他のシミでお悩みの方はシミ治療のトップベージへどうぞ。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
レーザー・ピコトーニング....
肝斑のレーザー治療では【レーザー・ピコトーニング】が一般的ですが以下の問題がありました
- 必ず複数回の治療が必ず必要
- 効果が出るのに時間がかかる
- 2割ほど効果がでない
- 治療回数が15回以上になると落ちる
【マルチパス照射】は【レーザートーニング】に変わる治療法として当院が独自開発しました。
マルチパス照射のコンセプト
- メラニンだけに反応させる
- レーザー照射による熱を出さない
- レーザー照射による衝撃波を出さない
- メラニンを細かく、連続的に細かく粉砕する
- 治療後に炎症を起こさせない
マルチパス照射のイメージ
ピコレーザーは波長がすごく短いので熱は発生しませんが、シミが粉砕される時に衝撃波が発生します。【シミのメラニン色素】を岩、【ハンマー】をレーザーの出力に例えて説明いたします、
肝斑以外のピコレーザーによる照射
一般的な【シミ】は十分な出力で照射しないとしみの取り残しが起きます。十分な出力で照射するので衝撃波が発生して周りの組織に多少ダメージを与えます。【肝斑以外の場所】ではあまり問題になりませんが、【肝斑】のある所では【衝撃波】でシミが悪化します。
マルチパス照射
【マルチパス照射】は肝斑とその周囲に刺激を与えないギリギリの出力で細かく照射します、1〜2回の治療で結果が出るように設計しています。
出力が低すぎると・・・
低出力のレーザー・ピコトーニングでは、衝撃波は出ませんが、十分にレーザーの出力が【シミのメラニン色素】に与えられないので、シミが取れない!何回も照射しないといけない!
マルチパス照射の適応となる【シミ】
細かい操作になりますので広範囲の治療は向いていません、広範囲の肝斑はまずレーザー・ピコトーニングか外用薬・内服薬で治療します。
- 小範囲の肝斑
- PIH(炎症性色素沈着)
- PIHを起こしやすい方の【シミ】治療
使用機材
- ピコレーザーのPICOWAYを使用しま
- 星の原クリニックの独自の【設定】を使用します
治療前後の写真
治療前後の写真は順次追加いたしますので、以下のリンクからどうぞ
治療にあたって大切な事
【マルチパス照射】後のスキンケアは特に大切です、また肝斑部に再発を抑え込むため、特別な外用薬・内服薬のプログラムを用意しています。
- 治療後にしっかりスキンケアをしないと【肝斑】は必ず再発・悪化します!
- 紫外線ケア:最も大切です!
- 保湿
- トラサミンの内服
- 施術後の軟膏の塗布:しっかり塗らないとシミが濃くなります!
- 本照射前に【テスト照射】を行うことがあります
治療の流れ
- レーザー照射
- 冷却
- 軟膏塗布
- 透明フィルム添付
- 照射部位に【薄いカサブタ】【赤み】【ムクミ】が出ることがあります
- 照射後1ヶ月、【軟膏】を塗布します(塗らないとシミが濃くなります!)
- 1〜4週間かけて、徐々に【シミ】が薄くなります
広範囲の肝斑について
【マルチパス照射】は細かい操作のため、広範囲の肝斑の治療には適していません、広範囲の肝斑に関しては従来の以下の治療法を行っています。
- 日頃のスキンケア
- レーザー(ピコ)トーニング
- リゾルブ(ピコフラクショナル)
- ハイドロキノン・トレチノイン療法
- トランサミンの内服
施術料金
施術後に厳密な管理が必要なため、一度に広範囲の治療は行いません。
1エリア(点線で区切られた範囲):¥33,000(税込み)
- 1エリアは2平方cm以下になります
- 初回は必ず1エリアからになります
- 範囲が広い場合はコースがお得です